クライアントと共にオフィスをデザイン、デジタルを活用し、円滑に、スピーディにわかりやすく。

2017.01.31 /

本社を東京におく株式会社スマートエナジー。日本各地にソーラーパネルを設置し、環境・エネルギー事業を行う企業だ。オフィス移転に伴い、24時間管理・監視体制ができる「統合監視システムセンター」を九州支店に導入する相談を受けた。

トンカチ 監視センター オフィスデザイン
あえてセオリーを壊す

お客さまに安心を与えるために、大型ディスプレイを使った「統合監視システム」を見ながら商談したい。スタッフを増強するので机を多く置きたい。スタッフが活き活きと仕事できる洗練された空間を作りたい。そんなクライアントの熱い想いを伺った。一番のポイントは役員室と、監視センターでもある執務室の関係性だ。通常、役員室などの上役室は日差しを感じれる窓際や、オフィス入口である受付から離すことがセオリーだ。しかし、今回は部屋を区切るように役員室を中央に、大胆に斜めにレイアウトすることで様々な問題を解決した。

トンカチ 監視センター オフィスデザイン
作っては壊すを繰り返す

部屋を区切って動線を導き出す。それぞれの役割(大型ディスプレイ、執務室、会議室、役員室、倉庫など)に応じてゾーニングしていく。限られた空間を有効活用するには教科書通りにいかないのが常。クライアントの望みを満たすために試行錯誤が始まる。まずは壊すことから始める。作りながら本質を探り出す。壊して、作り直して…。作業を繰り返す中、室内に大きな箱(役員室)を斜めに入れることで、すべての役割を満たすことができるゾーニングができた。役員室壁面の窓ガラスの先からは、大型ディスプレイが見え商談を進める。監視センターと執務室は一つの空間だが、社員とお客さまの目線が交わらずに仕事ができる。壁を斜めにしたことで生まれたデッドスペースは、バックヤードとして利用することを可能にした。限られた空間を有効に使える、非常に使い勝手と効率が良いゾーニングを作り出すことができた。

トンカチ 監視センター オフィスデザイン
顧客が満足するものを具現化するにはトンカチは「壊す」ことから始まる。それは、新たなモノを生み出す可能性をつくることだ。他社との競合プレゼンだった今案件、セオリーを壊した所からスタートした結果から生まれた斬新なゾーニングに「他社からの提案にはない」とクライアントにも気に入っていただけた。また決して斬新なだけではなく、ホワイトボードの位置など使い勝手も非常に良いとの嬉しい声も。しかし、それを実現するには、クライアントの意向を確認しながら、1つずつ組み立てていき、互いに向き合う事で実現したと考えている。おまかせだから独りよがりなデザインを行うのではなく、お互いが同じ方向を向く事が重要だと改めて気づかせてくれた案件となった。

トンカチ 監視センター オフィスデザイン
トンカチのひとつの要素「壊す」こと。そこにはデジタルの活用があります。レイアウトを何回も構築し、トライ&エラーを行う。今ある案がベストではなく、もっといい案があるのでは?と考え、壊す勇気を持つ。その「壊す」ことが容易にできる制作環境は非常に大事な事だと考えます。また、3次元上で考えることで、平面図だけでは分かりにくい空間や質感、光の表現を構築することも可能とします。自社内で3DCGパース制作が対応できるという事は、クライアントにもわかりやすく、円滑に、そしてスピーディにコミュニケーションを行う事ができる重要なツールです。

writing by takeshi migitera

client株式会社スマートエナジー[スマートエナジー]
produce右寺武志株式会社トンカチ
design右寺武志株式会社トンカチ
architect:Design Note[デザインノート]

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