くらしをつくる「つくらし」。その言葉の中に、唯一無二の理由を見つけることが重要。

2016.10.02 /

古くなったから新しくするのではない。自分たちが住みやすいように工事をし、より良い暮らしを過ごせるようにすること、それがリノベーションである。リノベーションを通して、よりよい暮らしを提案する新ブランドが誕生するまで。

トンカチ 設計会社 つくらし

新たな挑戦へのパートナー

これまで不動産売買を中心とした業務を行っていたふくろう不動産販売株式会社。新たな物件のリノベーションを行うにあたり、一緒に何かできないだろうかとはじまった今回のプロジェクト。さらに一歩先を見据えることのできる新ブランドへの挑戦として、トンカチの柄に手をかけた。

トンカチ 設計会社 つくらし

膝を突き合せれる好環境が吉に

ふくろう不動産販売㈱は、トンカチがオフィスを構えるシェアオフィス薬院テラスの運営も行うメンバーでもあり、毎日顔を合わせる間柄。今回のプロジェクトの前置きとして、こういった環境から、代表取締役の福添氏とは、じっくりと何度も綿密な、そして正面からぶつかった打ち合わせを行うことができたということが重要な要素のひとつだと言える。そもそも、ふくろう不動産販売がリノベーションをはじめたきっかけは、既製の物件を売買していて、本当にお客様の暮らしがより良くなっているのかと疑問を抱いたことからはじまったようだ。そこで、これまで培ってきた不動産売買の経験を生かし、物件を通して、よりよい暮らしを提案できるリノベーション事業への立ち上げへとつながっていった。

トンカチ 設計会社 つくらし

おもいを伝えるための準備

当初、福添氏は徹底的に素材にこだわり、「健康的な暮らし」を推していた。しかし、お客さまは「健康」だけを暮らしに求めているわけではない。求めていないものを提案することの困難さ。特に健康はすぐに反応があるものでもない、そんな部分に行き詰まりを感じていた。そこで、まずは情報を整理整頓し、リノベーションという「手段」を通して、お客さまに様々な「暮らし」を提案できるブランドの立ち上げを行うことにした。何度も打ち合わせを重ね、コンセプトワークを行う中で見えてきたもの。それは「より良い」暮らしを「つくる」こと。家事がしやすい暮らし、趣味を楽しめる暮らし、子育てしやすい暮らし、贅沢な暮らし…リノベーションを通して、世界にひとつだけ、その人に本当に合った暮らし。実は、提案することではなく、一緒につくりあげるものなのかもしれないと考えた。
トンカチ 設計会社 つくらし

「つくらし」の中にいる「ふくろう」

 そこで、ネーミングには、あえて「リノベーション」という名称は含まず、「くらしをつくる=つくらし」という造語とした。言葉自体はそれほど特殊な造語ではない。同業他社においてもいくつか使われている事例もある。しかし、あえてこの言葉を選んだ理由には、「つくらし」は、「ふくろう不動産」が使うことが最も適していると考えたからである。文字の中に含まれた「つく」とは梟(ふくろう)のことを指しており、きっと、つく(ふくろう)らし(らしい)素敵なブランドへとなってくれるはずだ。また、今までの空間を活かしながら、よりよいものにするリノベーションの言葉通り「暮らし」という漢字をリノベーションしたデザイン、中央部分にいるふくろう。そんな、ふくろうが呼び込む幸せな暮らしをつくってもらいたいという願いを込めて、新たなリノベーションブランドである「つくらし」が誕生した。

project01 [今泉02 フリースペースを楽しむ家]

writing by bungo yamamoto
client:ふくろう不動産販売株式会社
produce:右寺武志(株式会社トンカチ)
art direction:山本文吾(株式会社トンカチ)
naming:山本文吾(株式会社トンカチ)
graphic design:山本文吾(株式会社トンカチ)
support:大塚絵実子(株式会社トンカチ)

OTHER ARCHIVE