道具を常に磨いておくことで訪れるチャンスを逃さず しっかりと打ち抜くトンカチ。

2016.12.01 /

常にチャレンジを!日々、そんなコトを思っている。今までの経験を振り返り、磨き上げて「ル・プティパレ」のプレゼンテーションにフルスイングして掴み取った勝利。トンカチは常に経験を積み重ねながら、進化し続けます。これからの展開も是非ともお楽しみに。

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ここぞのチャンスを見逃さない
「西鉄グランドホテルのプレゼンにチャレンジしてみませんか?」という話があった。話を聞くと、西鉄グランドホテルの中でパンとケーキを提供してる「ル・プティパレ」が西通りに面したテナントに移転するとのこと。プレゼンの日まで三日間しかなく他社は名乗り出てないということで、チャレンジすることに。
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コンセプトの考え方
チャレンジを決め、そのままヒアリングへと向かった。その中で「フランス」「パンとケーキの宝石箱」「現状の床材を残す」というキーワードが見えてきた。三日間という限られた時間で全てを伝えるのは難しい。そこで、「もっとも伝えたいコト」に集中して考えた。今回の提案では、配色を最初に考えた。いわゆるカラーバランスを決めた後に空間と素材を構築していくことに。ピンタレストを使用して、キーワードのひとつであるフランスのありとあらゆるパン屋の画像をピックアップ。時間や距離的に困難な今回の場合など、やはりWEBツールは便利だ。それらを整理整頓し、導き出されたキーカラーは四つ。パンの小麦粉のゴールド、ケーキと木目のチョコレート、プレーンカラーとしての白色、そして西通りの新しい顔となるファサードカラー、青銅色。それを、フランスの伝統的なカラーで表現。
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実体験を想いに乗せて伝える
プレゼン前日。内容は決まったが、プレゼンテーションの方向性が決まらずにいた。その様子を感じ取り、不安がる大塚。じっくりと考え込んだまま止まっているブンゴ。自分の中では方向性は見えながらも、今ひとつ光が見えずに時間だけが過ぎていく。そんな中で、ふと、何故か地元の景色で見た風景が浮かんできた。曇り空の佐賀平野に空から光が射す、金色に光輝く小麦畑が風にそよぐ…。「これだ!」と、思った瞬間だった。その情景を皆に話すと深く頷く。この時、間違いなくプレゼンを勝ち取れる予感がした。そのままストーリーを作り込み、朝4時解散。そして朝イチのプレゼンへと臨んだ。
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ピンポイントで撃ち抜いた結果
結果、プレゼンは大成功。狙いを絞った提案でしっかりとクライアントの心を掴めた心地よい実感。そこから細部へのデザインへと落とし込む作業へと進んだ。今回のチームは西部ガスリビング株式会社の設計施工チーム。幾度も更なる打ち合わせとブラッシュアップを行い、ついにル・プティパレは十二月一日にオープンを迎え新しい船出を迎えることとなった。これをきっかけにトンカチにも新たな風が吹き始めた。現在、新たな案件としてオフィスデザイン、商業テナントビルリニューアルに向けたデザイン提案などが進行中である。
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トンカチの強み
この案件は、トンカチのビジュアライズやスピード、高い感度のコンセプトワークの強さを改めて内外に知ってもらうきっかけとなってくれた。しかし、トンカチの本当の強みはそこではないと感じている。それは、「粘り強さ」。これが一番なのかも。実はこの原稿を書いている今だって、入稿数時間前という状況なのだから…笑。

writing by takeshi migitera
client:西鉄シティホテル株式会社
produce:古川大介(FKアライアンス株式会社)
design:右寺武志(株式会社トンカチ)
architect:西部ガスリビング株式会社

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